恋愛クリニック部【修正中】


中に入ると、そこにはメガネと和やかに笑う人と可愛らしい男の子がいた。


「朋さん、お客様ですか?」


和やかな男性がこちらを見ながら高畑さんに訊ねる。


「そうですよ〜。この子は……」

私の顔を見ながら、紹介しようとしてくれる高畑さん。

でも、やっぱりアナタの顔は直では見れない。


「1年5組委員長の槙田深雪さんですよね??
宮城君の隣の席で、部活は…確かバトン部だ。」


「…どうして??」


なんで??私、このメガネとは初対面のはず。

なんで私のことを知ってるの??もしかして…ストーカー?


そんなことを考え、怪訝な表情をしていたのが高畑さんも気付いたのかもしれない。


慌てて
「山田先輩は、この学校に関係がある人全員の名前と予備知識を持ってるの」
と高畑スマイル。



…そんなアホな!!

高畑さんには悪いけど、それはいくらなんでも無理!有り得ない。
高畑さん騙されてるんだ!!


だって、いくら山に囲まれた奥地にこの学校があって、あんまり生徒数がいないにしても何百人もの生徒がいるのよ??


それを全員覚えるなんて無理よ。不可能だわ。

そんなことを考えているときだった。
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