恋愛クリニック部【修正中】
待ち合わせの時間。
彼は遅れることなく、その場所にやってきた。
私服姿の彼も、これまた素敵!!
というか好きだから、きっと素敵に見えるんだ。
彼だから、何もかもが輝いて見えるんだ。
……って、それじゃダメじゃん!!
今日は彼を諦めるためにデートするんだから。
「お待たせ」
はにかんだ笑顔がかわいい。
「槙田??」
彼が何も答えない私の顔を覗き込んでくる。
アップになった彼の顔も素敵すぎです。
「槙田??それで友達は??」
……あ。
そうだ。この計画は友人の電話がなければ始まらない。
「どうしたんだろう…ねぇ…」
ぎこちなく笑う私を気に留めるわけでもなく、宮城君は携帯の時刻を確かめて辺りをキョロキョロと見回した。
その姿に罪悪感がギュインとこみ上がる
私は、好きな人を騙してまで、デートをしたいのか?
これは…本当に私が望んだことなのだろうか?
急に不安になった。
本当にこれでいいのだろうか?
「♪ブーブー♪」
カバンに入っている携帯が震えだす。
友人だ。