恋愛クリニック部【修正中】
「…あっ!」
桜の花びらを眺めてやっと1つ、子供のときに交わした約束を思い出した。
大事な大事な約束。
「あいつは忘れてるんだろうなぁ」
昔の彼女なら覚えていただろう。
だけど…今の彼女は、もうすっかり忘れてしまっているだろう。
もう1度、彼女の笑顔がみたい。
はにかんだような彼女の笑顔は俺の宝物だった。
思い出してほしい。
…あの時の約束を……。
俺は花びらを握り締めると一気に窓を閉め、1階で寝ている彼女を乱暴に起こした。
「起きろ!!いつまで寝てんだ!!」
時刻は夕方だ。
…いつまで寝ているって、彼女はほぼ1日中寝ている。
そんなことは知っていたがついつい言葉がでてしまう。
「ん〜…」
瞼をこすり、薄目を開けると、彼女は
「おはようございます…」
と微笑んだ。
「今から出かけるから!!早く準備をしよう!!」
俺は彼女に着せる服を選び、彼女のパジャマを脱がせると、手早く服を着せ、車椅子に乗せた。