恋愛クリニック部【修正中】
「あの…ごめんなさ…」
「それ!
そういう朋ちゃんの一面も、まだ好きな人に見せてないんでしょ?
カッコつけてさ、相手によく見てもらおうとするから空回りするんだよ。」
部長さんはにっこりといつものように柔らかく笑った。
…。
何も言えなくなった。
確かに、私は部長さんのいうように、よく思われたくて、自分らしくなかったのかもしれない。
変に肩に力が入っていたのかもしれない。
自分を偽ってた。
何かが見えてきた。
そう思うと、心がなんだか軽くなったような気がした。
「なんか…怒鳴っちゃってすいませんでした。」
それともわざと怒らせたのかな?
「で、さっきの続きだけど、素直になれないっていう話には続きがあるんですか?」
部長さんはちゃんと私の話をきいてくれていたんだ。
さすが部長さんだ。
この人には全部話してもいい。
…本当は、はじめはあんまり信用していなかった。
恋愛クリニック部を…
この人たちを……
でも、今は違う。
信じてもいいと思える。
よくよく考えれば、こんなに温かい人たちはいないじゃないか。