恋愛クリニック部【修正中】
そんな時、いつの間にか私の後ろで作業をしていた美鈴先輩が鈴を転がしたような可愛らしい声をあげた。
「でーきたっ!!どう?どう?!」
美鈴先輩の声を合図に各々自分の時間を過ごしていた先輩たちが私の前に集まり、見定めるような目で全身を見る。
中には半笑いで見ている人もいる。
誰とは言わないが、さっき脅迫してきた…あの人だ。
「あの〜…」
無反応ほど恐いものはない。
この沈黙に耐えられず、言葉を発したのは私だった。
「……どうでしょう?」
……………………。
うわぁ〜!誰か何か言ってよ〜。
「いいじゃん!」
最初に言ってくれたのは中井先輩だった。
「いいよ。すっごくいい!」
部長さん。
「まぁ、いいんじゃないですか。」
インテリメガネめ。
「やっぱり私の腕がいいんだよ。」
あの〜もしもし?美鈴先輩??自己陶酔ですか?
「ほらっ。」と鏡を手渡される。
鏡に映る顔を見て驚いた。
だってそこにいたのは、私ではなかったのだから。
「なに…これ」