恋愛クリニック部【修正中】
少年の話す言葉の一つ一つに苛立ちを感じる。



『てめぇ!!男ならはっきり話しやがれってんだ!ばかやろうコノヤロウが!』

と思わず言ってしまいそうになったが、そんな気持ちを抑えながら、天使の笑顔プラス左眉の上に青筋をたて、事の成り行きについて聞いた。




少年は、好きな子がいるのだがついつい苛めてしまうのだと話してくれた。


その話を聞いて、「お前は小学生か」と突っ込みたくもなったが、それも抑えた。



「少年、名前は?」

美鈴は半べそで俯く少年に訊ねた。


まるで非行少年に名前を訪ねる警察官のようだ。



ここで会ったのも何かの縁ってやつだ。名前を聞いても損はない。




「宮城…。」

少年はそれだけ答え教室の中に入っていった。



美鈴は名前を聞いてから女の子が向かったトイレに急いだ。



美鈴の考えが正しければ、この二人はいいカモだからだ。



二人…新入部員が必要なのも二人…。


コレは手間が省ける。





この二人に恋愛クリニック部に入ってもらおう。

美鈴はニヤニヤ笑いながらトイレへの扉を開いたのでした。
< 54 / 254 >

この作品をシェア

pagetop