恋愛クリニック部【修正中】
「お前も大変だな。」
一言返し、山田は妄想の世界へと戻っていった。
「…例えば、今、僕の目の前に1億円が山積みされたら…。
まずは新しいメガネを買うか。
それから、校長に残った金の半分をやって僕が新校長になるのも有りだな。
…校長になったら、映画鑑賞の授業を作るのもいいなぁ。
いや、そしたら…全教室にスクリーンを置かねばならない。ふむ。
そうなると校長に半分やるのも惜しいな。
ではどうする?……ふむ。ふむ。
困った……。
あ、そうか。アレを使えば…いや、しかし…」
中井は山田の小声で話す妄想に聞き耳を立てていた。
「…何者だ?そこにいるのは!!!…zzz」
山田の妄想の世界はいつしか眠りの世界へと変わっていた。
「本当…憎めない先輩だよ…」
山田の寝顔を見ながら、中井は呟いたのだった。