恋愛クリニック部【修正中】


受話器越しに語る中井は「中学の頃、放送部だったんで。」と小声で答えた。



なんとか中井のお陰で放送できるようになった部長は全校生徒に向かって話しかけるのだった。




━一方…美鈴は、トイレに駆け込んだ女の子を待っていた。



個室に籠もってずっと泣いている。



あの宮城という少年のことが好きなんだろう。

両思いだ。


両思いということにも気付かずに、この二人は情緒不安定になっているのだ。





…なんか初々しくて可愛いな。


なんて思って手を洗っていたときだった。


ガチャっと音がし、さっきの女の子が出てきた。


それから、美鈴は女の子と会話を交わし、二人の距離は縮まったような気がした。





━その時、部長は…「よ〜し。やるぞ!龍は先生を通さないように、ここで見張りをしてくれ。」
と青木に言い渡し、マイクに向かっていた。


スーっと息を吸い込み、前もって話す内容を言葉にして綴った紙を開いた。

そしてゆっくりと読み始めた。
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