恋愛クリニック部【修正中】

放課後

美鈴のおかげなのか、部長のおかげなのか…
はたまた青木の身を張った熱意のおかげだろうか…


ノコノコと恋愛クリニック部室前にカモが現れたのだ。

それはまるで赤ずきんちゃんのようだった。

狼ことクリニック部には赤ずきんは絶好のカモだった。



狼たちは巧みな話術で赤ずきんの信用を得、また明日ここに来るようにと伝えた。


赤ずきんはというと、
期待と不安の入り混じったような表情を浮かべて帰っていった。


赤ずきんが帰ったことを確認すると、狼たちは赤ずきんを入部させるための作戦会議に没頭したのだった。


「はいっ!
では、“高畑朋、ラブラブ入部大作戦〜気づいた時には入部しちゃってた!〜”を考えたいと思います。

…といいたいところですが、美鈴の情報と勘によると二人はもう既に両思いの模様。
これといってすることはないと部長は思います。


はい!この意見に賛成の人!!挙手!!!」



部長が叫ぶと部員4名が手を高らかに上げたのだった。
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