恋愛クリニック部【修正中】
「あ〜、そういえばさ、この前付き合い出した彼女とうまくいってるの?」
中井がバスケ部員と会って、最初に放ったの言葉はこれだった。
「おぉっ!すっげー順調だよ。本当、お前のおかげだよ。」
バスケ部員は疑うこともなく、幸せそうな顔で返事をした。
「そう。
…ところでさ、1年の宮城って奴に“バスケ部1年の高畑が恋愛クリニック部の部長に泣かされてる”ってわざとらしくないように、かつ、自然に伝えてくんないかな?」
「えっ?なんで俺が…?」
「………彼女。」
ビクっ。
バスケ部員びっくりしたように中井を見る。
「かわいいよねー?
よく相談されるんだよね〜。」
バスケ部員は中井が何を言いたいのかわかった。
『いつでもお前らを別れさせることができるんだぞ。こっちはよ。』
こう言いたいのだ。
「…わかったよ。さりげなく言ってみる。」
最初の幸せそうな顔はどこへやら。
バスケ部員の顔色はどんどん青くなっていった。
「もし、ばれたら…彼女…」
「わかったから!
全力を尽くすから!!!!
やってみるから!!
もうこれ以上は言わないでくれ。」