恋愛クリニック部【修正中】

「なぁ〜…美鈴ちゃん?ちょっとちょっと!」


なんだか急かされるような言い方に慌てて後ろを振り向く。

すると、そこには両手をめいいっぱい広げ最高の笑顔を見せる賢ちゃんがいた。



その背後には白い雪がライトアップされた公園のイルミネーションによって虹色の雪のようになっていた。


おとぎ話の世界だ。



「きれい…」

「だなっ!
この時間ってライトアップする時間なんだな。
俺初めて知った。」



無邪気に笑い、雪と遊ぶ賢ちゃんに堅く閉ざしたはずの心の扉が緩みだしたことにこの時の私は気付かなかった。





それから毎日賢ちゃんと公園で出会った。


というか、賢ちゃんに会いたくて賢ちゃんの仕事終わりの時間になると公園にいったんだ。



賢ちゃんといるとドキドキしたし瞳は賢ちゃんしか見えてなかった。


この気持ちが好きなんだと思う。






賢ちゃんを想う気持ちは次第に強く深くなっていった。


それと比例するように、私自身も強くなったような気がする。


何でもできるような無敵感。
何があっても大丈夫だと思える自信と余裕。



私はイキイキしてきたし、そんな自分も好きだと思えた。
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