恋愛クリニック部【修正中】
止まない女からの呼び出しも無視するようになった。
学校はいつまでたっても空気悪いけど、この時間が終われば賢ちゃんに会えるんだって思えばどうってことなかった。
しかし、そんな態度がムカついたんだろう。
クラスにいるイジメの首謀者がクラスメートが見ている前で堂々と話しかけてきたのだ。
きっとみんなの前で、力があることを見せたかったのだろう。
「昨日、私見ちゃったんだよね。
あの男の人誰なの?」
意地悪に笑う顔。
「誰だっていいでしょ?」
「すごいわねぇ〜。
年上にまで好かれるんだ。羨ましいなぁ」
「本当にそう思うなら、私にひれ伏せ。ブス」
いつもとは違う強気な態度にひきつった笑みをする女が目の前にいた。
「…やっぱり可愛いっていいわね。
何でも手には入って。得よね。」
「………………」
何が得だ!お前みたいな奴らに毎日殴られて得?
むしろ損だろ?
何かが音を立てて崩れ落ちていく。
いつもキレないように抑えてきた。
だけどもう我慢も限界。
私は席から立ち上がった。
ビクッと体を震わす女を尻目に教卓の前に仁王立ちをした。