恋愛クリニック部【修正中】
「えっ?えっ?
じゃあその顔って…素顔じゃないの?」
私を指さしパクパク口を開く女。
「もちろん。私のスッピンはもっと地味よ。」
笑顔で答える私にクラスメートは
「すげー…」と声を揃えて呟いていた。
「この世は外見重視!
バイトの面接も外見で選ばれるし、
彼氏の親に対しても顔が可愛ければ少なからず良い印象を与えるわ!
でも、顔を変えることなんてできない。
ならばどうする?
化粧よ!!
化粧で明るい感じにしたり、キャリアウーマン風になったりできる!!
つまり、今から練習しとけばいざという時に役立つわけ!!!
化粧最高!イミテーション最高じゃない!!!」
「おぉ〜!!」
まるで、ヒトラーの独裁政治のような盛り上がり。
それから私はクラスの中心的存在になり、お化粧を教える先生として讃えられた。
「先生!おすすめのマスカラありますか?」
「これ、どうすれば?」
イジメていた女の子も、そんなこと忘れたやのように接してきた。