恋愛クリニック部【修正中】
「えっ?私に??」
恐る恐る賢ちゃんの手の中にあるネックレスにそっと触れてみる。
「お前には色々と世話になってるからな。
ほらっ」
少し不器用に手の平ごと私の方へと差し伸べられる。
賢ちゃんの大きな手に収まっている綺麗な輝きを放つネックレスをシャラッと音を立て自分の指に絡ませる。
金色のチェーンに銀色のハートの輪がぶら下がっている。
「か…可愛い…」
中学生だし、こんな高価な物を身につけて、全身を見ると不自然極まりないだろう。
だけど、すごく嬉しい。
賢ちゃんの心の中に私が少なからず存在しているとわかったことが、この上なく嬉しいのだ。
「気に入ったか?」
仕事が大変だったからかもしれない。
賢ちゃんの笑顔に少し疲れの色が見えた気がする。
「うん!」