恋愛クリニック部【修正中】

「……………あっ!言いたくないなら言わなくても!! 何かごめんね?」

「えっ?!いや…その〜… …」

今、事の全てを話そうと思っていたのに…。

先にそう言われると言い出しにくいじゃないですか。



「もし、その涙の原因が恋なら…いいところがあるよ」

彼女は眩しいくらいの笑顔で話しだした。

その笑顔は、まるで「大丈夫だよ」と応援してくれてるようであり、天使の微笑みだった。



「この海南高校には“恋愛クリニック部”っていうのがあって、恋愛についての悩みを聞いてくれる部があるんだって。


…そこなら、恋愛のスペシャリストだし、プライバシーも守ってくれるらしいし、行ってみて損はないと思うよ?」


恋愛クリニック部か…そんな部があったなんて知らなかった。




海南高校に入学して、早3ヶ月…。


初めて聞いた、その部活に、その後長くお世話になることになるとは……この時の私はこれっぽっちにも思っていなかった。
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