恋愛クリニック部【修正中】
優しくて頼れるお兄さん。
いつも笑顔で心を暖かくしてくれる…
学校が楽しくなくて、苦痛も感じていた。
その時、そのタイミングで笑顔をくれたのは…
「あれ?美鈴??」
声をかけられた方を見ると、そこにいたのは
「……賢ちゃん」
少し髪を乱し、くたびれたスーツ…一年という月日を感じさせないその人は、いつものように笑っていた。
「おっす〜!というか久しぶり。」
「う、うん。久しぶり…」
一年前と何も変わってない。
賢ちゃんだ。
「てかお前何してたわけ?
あんなに毎日会ってたのに、いきなりパッタリ会わなくなっちゃったし…
お兄ちゃん寂しかった!」
わざとらしく泣いた振りをしてる賢ちゃんを可愛いと思う私は、もう賢ちゃん病重症患者なのかもしれない。
「賢ちゃん。私、もう賢ちゃんとは会えないんだ。」
「え?どういうこと?受験だからか?」
不思議そうに目を丸くしている。
そして頭をかく姿…照れたり困った時によくする癖だよね。
でもね?左手の薬指にシルバーの指輪が見えてる。
一年という月日は流れていないようで、しっかり流れていたんだ。