恋愛クリニック部【修正中】
「あらっ!部員さん?
よかったぁ〜。
私、ホームページを拝見して来たんですけれども、ココに来たときには、どうやら授業中で…。
かと言ってこの周りに時間潰すところもないし…
ずっと犬のダルマと2人っきりだったんで、不安だったんですよ〜。」
女性の視線の先にはブスっとした顔のダックスフンドがいた。
「わぁ♪かわいい!
ダルマって名前なんですか?」
実は朋は大の犬好きで、近所では“重症愛犬家”として知られているぐらいだ。
だから、こんなに可愛い黒のダックスフンドがいたら近寄らないわけがなかった。
「そうなの〜♪この子ダルマさんみたいに全く動かないのよ〜。」
「へ〜…。男の子ですか?」
「えぇ。だからダルマ君なのよ〜。」
「か〜わ〜いーい!
こんにちわ。ダルマくん。」
朋は可愛すぎるダルマくんに夢中で頭をなでたり、お手をしてもらったりしていた。
「あらっ!いいわねぇ〜。ダルマ、モテモテね♪」
「だ〜る〜まぁ〜♪」
もはや会話になっていなかった。
だが女2人は、この空気に満足しているようだった。
ただ1人、ネガティブ少年だけが、その場に馴染めずにいた。