恋愛クリニック部【修正中】


「あ〜…言わなくても何となく気付いたさ。
そうか…犬は苦手か…

困ったなぁ…」



部長は腕を組み、イスに縛られたままでも犬に近づこうとする朋をみて深い溜め息をついた。



「ぶ…部長…僕、当分部活を休みます。すいません。
犬の匂いが消えたら教えて下さい。
………じゃあ………」


早口に話し、ドアを開けようとする青木の背中に部長は、


「っな、なに?!龍!お前、やる気あるのか?だいたい、最近休みすぎだぞ!
というか、ちょっとぐらい手伝いなさい!
…手伝って下さい…」


と怒鳴っていた。



怒鳴った甲斐なく青木の小さくなっていく足音を聞いて、部長は溜め息と共にその場に座り込んだ。



「…もういい。どうにでもなっちゃってください。
勝手にしちゃってください。」



部長は1人すねてネガティブ少年の近くに体育座りをして鼻をすすっていた。



二人揃えば負のオーラがより一層強くなった。




ぎぃ〜………



「すいません。委員会が延びまして…」


「部長…何してるんですか?」



今度はサラ髪乙女顔の中井と美鈴が同時に入ってきた。



「部長はただいま外出中です!」
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