恋愛クリニック部【修正中】
すねた部長は、もはや助っ人が来ても自分の世界に引き籠もってブツブツと呟くことしかしなかった。
仕方がないので、美鈴と中井は部長と宮城と朋と犬を放置して相談者に話しを聞くことにしたのだった。
「で?今日はどういったご相談を?」
中井が女顔負けの乙女顔でソファーに座る相談者に近寄る。
女性は頬を赤らめながら、小さな声で相談し始めたのだった。
「……実は〜。
一目ぼれって言うんでしょうか?
相手は、ダルマの散歩をしていてよく出会う子なんですけれども…。
私、どうすればいいかわからなくて…。」
「あ〜、なるほど。
今までその方と言葉を交わしたこともないわけですね?」
「そうなんですよ。どう声をかければいいのかわからないし。不信がられないかも心配だし。」
女性はどんどん俯いていく。
「でも、一目惚れって素敵ですね。
ロマンティック〜♪」
美鈴は両手を組んで1オクターブ高い声をだした。
目がハートだ。
「…でも、あなたから話しかけないことには何も始まりませんよ?」
「ですよねぇ…」
女性は深々とため息を吐き、右手を右頬を触り、困ったわぁ〜と呟いた。