恋愛クリニック部【修正中】
「それで…」
溜め息を吐き、何かを考え込んでいる女性に美鈴が訊ねた。
「相手はどんな方なんですか?」
美鈴の瞳は子供のようにキラキラと輝いていた。
「お相手の子は…なんていうか…そのぅ〜…
…可愛らしい子よ。
耳の近くの髪を二つにくくってて、リボンとかつけてて♪
それに、小さくて、目がとても大きくてクリクリしてるの。
この際、付き合って欲しいとまではいかなくても、せめてお友達にはなってもらいたいわねぇ。」
またまた溜め息を吐く女性に対し、美鈴と中井は目を見開いて顔を見合わせていた。
額にはうっすら汗が浮かんでいた。
二人とも何か言いたげだが、言えない。
そんな顔をしている。
そんな二人の顔に気付いた女性は
「あら?二人ともどうされたの?
私の顔に何かついてます?」
と溜息を何度も何度も吐いて遠い目をして二人に話しかけた。
「あのっ…えっと…」
しどろもどろになる女顔に対して美鈴は
「…すいませんが、少し、ここでお待ちになってもらってもよろしいでしょうか?」
と相談者に言ったのだった。