恋愛クリニック部【修正中】
「つまり、ダルマくんが散歩に行くと、よく出会うポメラニアンのメスイヌちゃんがいて、どうやらダルマくんはポメラニアンちゃんに好意を抱いているようだと。
飼い主としてはなんとかダルマくんの恋を応援してやりたいところだが、飼い主さんに話しかける勇気がもてない。
…つまりそういうことですよね?」
中井の背後から、何とも言えない機械のように淡々と話す声が聞こえた。
その人物というのは
「!?!?山田先輩!?!?」
メガネを右手中指でクイっとあげ、皮肉たっぷりの笑顔で中井を見る山田がいた。
「まったく、少し考えたらわかりそうなものなのに…
これは、引退するのが恐ろしいですね。」
「というか、いつの間にこちらへ??」
独特のドアの開閉音は鳴っていない。
それにソファーに座っていればドアが見えるので人の出入りはわかる。
だが、中井は山田が来たことに気付かなかった。
「最初からいましたよ。
部長が入ってくる前から来てました。」
「…どこに??」
「ソファーの中ですよ!」
「なんでそんなところにいるんですか?!」
「この暗さが最高です。」
「………帰れ。」