恋愛クリニック部【修正中】
「キミ!仮にも僕は先輩であり、副!部長ですよ?!
失礼極まりないじゃないですか!!」
中井の隣へと移動し、唾液が滴り落ちるほどの勢いで抗議する山田を左手でガードしながら、唖然とする相談者に中井は話しかけた。
「でも、やっぱり飼い主であるアナタから話しかけるしか方法はないと思いますよ。
それに、よく出会うなら相手の方もきっとアナタを覚えていると思いますし。」
「…そうでしょうか?
……いえ、ここで弱気になっちゃダメですよね?頑張ってみます。」
少し鼻息を荒げ、女性は立ち上がり叫んだ。
「頑張るぞ!!」
そんな女性の姿に拍手を送っていた中井だが、心の中では“終わった…”と、この滅茶苦茶な部室を見回したのだった。
体育座りをし、鼻をすすっていた部長はいつしか寝息をたてていた。
そんな部長の隣にいるネガティブ宮城は
「俺は…犬以下…。
むしろ……ダルマ以下…」
とまだ負のオーラを出していた。
それから朋は…部長に縛られたロープを噛みちぎりダルマと楽しそうに遊んでいる。
右隣に座る美鈴は、いまだに泣き続けており、
左隣に座る山田は何やら喚きながら唾を飛ばしている。