愛しの王子様☆
「萌?俺の話し聞いてくれる?」
「……うん。もちろんだよ?」
「初めて萌と出会った日、覚えてる?」
「覚えてるよ!昨日の事みたいに!」
「俺も…。あの日、麗花の浮気に悩んだ俺は目を閉じて考えてた」
「寝てたんじゃなかったんだ」
コクッと王子は頷いた
「屋上のドアが開いてハシゴを登る音を聞いて、もしかして麗花がかなって思ったんだ」
「……期待させちゃたね?」
「ホッとしたよ。麗花だったら多分また俺は浮気を許してた」