大好きな人
なんでぇ~?
「だって…
陽菜は今まで王子様とか言ってたし…
頭大丈夫かなっって…
でも、高谷くんが…っ
うぅ~~…」
そんなこと?!
でも、私の事思って泣いてくれてるんだね…?
「早紀~ありがとぉ~…」
でも、頭は大丈夫だよ?
「何?どうしたの?」
にょん♪と横からりこが出てきた。
「陽菜とっ……高谷君がっ…」
まだ完全に泣きが取れていない早紀が
ゆっくり、りこに説明をしていた。
「陽菜と高谷くんが…
付き合うことになったの…
私嬉しくて…っ」
早紀がその言葉を言った途端、
りこの表情が曇った。
「それ、ホント?」