大好きな人




そして放課後。



「陽菜?帰るぞ。」



机に突伏して寝ていたら、
頭をくしゃくしゃされてすぐに起きた。





「はへ!…?」


でも少し寝ぼけていて…

変な声を出してしまった。




「ぷっ…」
小さく噴出すと、私の耳元で囁いた。



「その声最高(笑)」



微笑を含みながら。





恥かしい~~っ!






このとき、
りこが私を睨んでいたのは気付く筈もなかった。

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