大好きな人
「あ!ごめんね!!
今ちょっと急いでたんだ!!じゃッ!」
その子は、風のように去っていった。
「陽菜!大丈夫?!」
心配して駆け寄ってきてくれた早紀。
「私は大丈夫かな…?」
それに、自分が悪かったんだし…。
「ならいいけど…
あの子、うちの学校だよね?」
「あ!ほんとだ!」
早紀言われて気付いたけど…
見た目からして、
私と同じ年くらい。
でも見たことないな…
「転校生かな?」
「そうじゃない?」
見たことないし、
そう考えるのが妥当だね。