大好きな人
ありゃりゃ…
昨日は結局ご飯食べれなくて…
せっかくのグラタンだったのに…
ちょっと悲しいな。
今度またお母さんに作ってもらおう!
なんて思いながら登校中。
「おはよ!」
早紀が走ってやってきた。
「あ!おはよ!早紀!」
「なんか猫背気味だよ?」
ギクッ…
「あはは…昨日階段から落ちちゃって…」
こんな嘘ついても意味ナイと思っていた。
だって、早紀はなんでも見破れちゃうから。
「そ~なんだ?大丈夫?
私、てっきり晃くんとそーゆ-ことしたのかと…」
「そーゆーこと」を強調して、
早紀はにっこりと笑顔に。
そんな大きい声で言わなくても…