キミノタメノアイノウタ
「へぇ…」
私は思わず感嘆のため息を洩らした。
身内のことをこんなにべた褒めされると悪い気はしない。
まあ、ちょっと誇張しすぎではないのかと呆れる部分もあるが、それも仕方ないのかなとも思う。
この不況で新人が100万枚ものCDを売ったのだ。
それがどれだけの偉業なのか業界に疎い私にだって容易に想像が出来た。
音楽業界のシンデレラガールならぬシンデレラボーイ。
azureは一瞬にして音楽業界の頂点を駆け上ったのだ。
私は今度はインタビュー記事に目を向けた。