キミノタメノアイノウタ
(寒かった!!)
峠は越しているもののやっぱりまだ寒さが残る季節なわけで。
ファミレスの暖房が身に染みるのも仕方がない。
生憎、いつもの席は客で埋まっていたので他の席に通された。
注文はもちろんホットコーヒー。
ほどなく店員が注文の品を持ってきた。
「おまたせいたしました。ご注文のホットコーヒーでございます」
その声に、制服についた雨粒を払っていた手をとめる。
顔を上げると見たことのない茶髪の兄ちゃんが立っていた。