キミノタメノアイノウタ

……俺はきっと怖いんだ。

そうやって逃げたことを正当化している自分をずっと、心の底では嫌悪していることに気がつくのが。

きっと、怖くてたまらないんだ。

怖くて。

怖くて。

ずっと眼を瞑って、耳を塞いで。

何も考えずに無音の世界にいられたら良かったのにと思う。

…でも。

それでも。

ぐるぐると余計なことばかり考える頭とは反対に、ずっと心は震えている。

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