キミノタメノアイノウタ
「到着!!」
「やっと着いた!!」
私達は頂上に着くなり、地面に座り込んだ。
「もう…疲れた…」
受験で鈍った身体にこの運動は堪える。
夏休み前まで運動部で汗を流していたとはとても思えない。
「私も!!」
千吏も同じように息があがってる。
「ふ…ふふふ…」
「ふふふ…あはははは!!」
私達はお互いの顔を見合わせておおいに笑った。
頂上はちょっとした広場になっていて、お弁当を広げるにはちょうどいい木製のテーブルとイスもあった。
私達はそこに腰掛けて千吏ママ特製のサンドイッチを口いっぱいに頬張った。