キミノタメノアイノウタ
「本当はこんなこと言いたくないけど、あの人はやめておいた方がいい」
「え?」
断言するような口調が私の不安を煽っていく。
「あの人、azureの古河灯吾だろう?」
……衝撃のあまり息が止まるかと思った。
奏芽は最初から灯吾が"azureの古河灯吾"だと知っていたのだ。
「どうしてそのことを…」
灯吾のことは秘密にしていたはずだ。
こんな簡単に知られて良いはずがない。
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