キミノタメノアイノウタ


ただ。

ただ、ハルのそばでずっと歌っていたかった。





「…っあああああああああああああ!!」





これでもかってくらい吼える。

吼えながら泣いた。

(ハル……)

もし、時間が戻せるなら4人で音楽を奏でていた頃に戻りたい。

……今度こそ守るから。

ハルがちゃんと笑っていられるように守るから。

愛しくて、切なくて、寂しくて。

次々と湧き上がってくる想いはとどまることを知らない。

だけど、上手く言葉で言い表せないから。

……俺は別の形にした。

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