繋いだ手を離さない
エレベーターに乗り部屋の前に立つ


瑠衣が俯いたままだったのを千明が気づいて頭を撫でた


「瑠衣ちゃん、大丈夫だからね。社長には正直な気持ち話してごらん」


「でも…私…」


瑠衣は涙が溢れ出してきた


それを見て千明は瑠衣の手をギュッと握ってチャイムを押した
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