繋いだ手を離さない
「他はいいのか?」

真弥は瑠衣に聞いた

「うん、これだけで良い…」


瑠衣はテディベアをギュッと抱きしめて頷いた


部屋の扉の前で見ていた西條社長が目を潤ませて瑠衣を見た

「瑠衣…ごめんな」

瑠衣は横に首を振ることしか出来なかった


「さあ行こうか」


真弥が瑠衣の肩を抱いて部屋を出た
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