繋いだ手を離さない
西條親子
『入れ』
茶色の大きな扉を開けて中に入る
窓際の椅子に座っている男
数年前に俺達の頭の上で笑っていた男が今は俺を睨みつけている
あの時とは違う
俺には手を出せるはずがない
お前の大事にしている娘が俺の手の中にあるのだから
茶色の大きな扉を開けて中に入る
窓際の椅子に座っている男
数年前に俺達の頭の上で笑っていた男が今は俺を睨みつけている
あの時とは違う
俺には手を出せるはずがない
お前の大事にしている娘が俺の手の中にあるのだから