繋いだ手を離さない
真弥は恭介を睨みつけた


「さっき言わなかったが本当に俺達に近づくな。
何があったか知らないが瑠衣さんはかなり追い詰められている。
もしこの事がバレたら確実に自ら命たつぞ」


「…わかった。こちらは家で療養してると伝える。だから瑠衣を…」


切羽詰まった顔をしている恭介に怜哉は無表情で言った


「そっちが手を出してこなければ何もしない。本人が帰りたいと言えば帰す。それまで俺の秘書として見るから安心しろ」
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