繋いだ手を離さない
まつげが長く二重の大きな瞳がボサボサの髪から覗く


無意識に目の前の少女の頬を撫でていた

少女は見つめながら震えていた


「お前、名前は?」

『……』


「家は?」


少女は首を横に振った


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