繋いだ手を離さない
深夜、喉が乾き部屋を出るとリビングが明るかった


親父と母親が話をしていた


聞いてしまった


「今後の生活はちゃんと見るから…ここにサインを」


母親は泣きながら一枚の紙にペンを走らせ印鑑を押していた

そして次の朝…


母親と瑠美衣は俺の前からいなくなっていた
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