清皇学院記
ベンチで寝ている蓮を見つけた
玲華は、蓮を起こすべきなのか
一瞬迷ってしまった。
いつもは大人びて見えるというか
中学生とは思えない容姿の蓮の
寝顔はまだ子供っぽくてもう少し
見ていたいという気持ちになったからだ。
「蓮、起きて」
そう一声掛け、玲華は蓮の肩を軽く叩いた。
「んん、し…、なの?」
「うん」
蓮はのろのろと起き上がり、まだ
眠そうに目をこする。
「ごめんね、起こしちゃって」
「いや、いいよ。呼び出したの俺だし」
いつまでも眠そうにする蓮を見て、
玲華は少し申し訳ない気分になった。
「鎌倉ん時のこと覚えてる?」
「あぁ、校外学習で。うん」
蓮は隣に玲華が座れるように席を
つめてくれた。
「迷子になったのも覚えてる」
玲華は照れくさそうに笑った。
玲華は、蓮を起こすべきなのか
一瞬迷ってしまった。
いつもは大人びて見えるというか
中学生とは思えない容姿の蓮の
寝顔はまだ子供っぽくてもう少し
見ていたいという気持ちになったからだ。
「蓮、起きて」
そう一声掛け、玲華は蓮の肩を軽く叩いた。
「んん、し…、なの?」
「うん」
蓮はのろのろと起き上がり、まだ
眠そうに目をこする。
「ごめんね、起こしちゃって」
「いや、いいよ。呼び出したの俺だし」
いつまでも眠そうにする蓮を見て、
玲華は少し申し訳ない気分になった。
「鎌倉ん時のこと覚えてる?」
「あぁ、校外学習で。うん」
蓮は隣に玲華が座れるように席を
つめてくれた。
「迷子になったのも覚えてる」
玲華は照れくさそうに笑った。