清皇学院記
 そうしていくうちに玲華は

ようやく眠りについたようだった。


 深夜、3時ごろ。瀬戸が部屋に

帰ってきた。玲華はソファで寝てて

気がつかなかったが、瀬戸はソファで

寝てる玲華を見て、ベッドにそっと

移動させた。

「明日、解禁だ。早かったな、蓮も」


 瀬戸は玲華に向かってそういった。

玲華は当然寝てるので、本人は全く

知らない。瀬戸は頭を2回撫でて、

自分はソファで体を休めた。


***


「玲華、起きろ」

  玲華は目を擦った。

起き上がって、自分が昨夜寝た場所と

位置が違うことに気がつき、何か

言いたげに瀬戸を見た。

「あんなとこで寝るんじゃない。

というより、解禁だ。

お前はここを出る」


 瀬戸はそういうと、玲華を

前に歩かせ、瀬戸の言う場所に

向かった。

「あ、あの…」


 玲華は思い切って聞いてみる

ことにした。
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