強引BOY
君
「みく~、私これからやることあるから先帰ってて!」
「おっけ~。じゃあ、また明日ね」
私はちかに手をふって教室を出る。
と、教室の前にちかの好きなあの男が・・・
えと、高田だっけ?
壁によしかかってこっちを見つめている。
私は一度目があい、とっさに目をそらす。
そして、歩き出そうとした時―――
「いたっ・・・!」
後ろから強く腕をつかまれた。
後ろを向くと、高田がいた。
「あ、ごめん・・・」
そう言いながらも、高田は手を離さない。
「痛いってば・・・」
私はそう言いながらつかまれている腕を見る。
高田は動こうとも、離そうともしない。
「ちょっと!離して!」
私は強く言い放つ。
けど、高田の手は、振り払おうとしても、振り払えない。
そして、高田が口を開く。