強引BOY
「ねぇちか・・・まさかとは思うけど・・・もしかして・・・?」
私がおそるおそるちかを見ると、ちかは満面の笑みで答える。
「うん!あの人に、恋しちゃったぁ・・・ぅふっ」
嘘・・・?
「あんな偉そうな人を!?顔はいいけど・・・性格はどうなの!?」
私は信じられなくてつい声が大きくなる。
「まあ、何十人の女と付き合ってたって噂はあるけど。噂だもん!」
そう言って恋する乙女な顔をする。
「んー・・・みくみはその噂本当だと・・・」
「のぉ――――っ!」
ちかは私の話を途中でさえぎる。
「噂!ねっ!うーわーさー!、わかった?」
ちかは全力で私の肩を揺らす。
そんな迫力に私も負ける。
「はい・・・」