観察日記②
お姉『次の写真ですがこれは女性がが男性に抱きついてるようにも見えますが…』

俺 『そうなんです。男性は嫌がっていましたが、女性の方が胸を押し付けたり

股間に男性の手が当たるように体をずらしたり、したい放題でしたね!

これは明らかに女性の確信犯だということが分かりましたのできちんと証拠をと写真を数枚撮りました』

お姉『それでどうされたのでしょう』

俺 『次の駅で二人が降りましたので、女性がまたお金を脅し取るのではと後を付けました』

お姉『そしてこの写真になる訳ですね。』

俺 『そうなんです。俺の思ったとおり男性にお金を要求してました。

証拠写真を撮ると声をかけようと近づいていきました。』

お姉『声をかけたら、刺されたんでしょうか』

俺 『いいえ、まだ写真があると思いますが、声をかけるより先に男性が女の人を押し倒して

馬乗りになると、「女は汚いお前なんか死ね!」みたいなことを言いながら殴りだしました!

それで、素早く写真を撮ると男の手を取って殴るのを止めさせたんです』

お姉『相手は逆上している訳ですから怖くはなかったんですか』

俺 『そうですね。それよりも女性を助けないと、そればかりでした。

どんなに酷い女性でも男性が殴るって言うのはいけない事だと思いましたので!』

お姉『そこで、逆上した男に刺されたのですね』

俺 『そういうことになりますね。一瞬のことでしたから痛いという言うよりはビックリしたって感じです』

お姉『最後に、もし、貴方が声をかけなければこの女性は刺されていたと思いますか』

俺 『100%刺されていたと思います。殺してやるってはっきり言ってましたから』

お姉『自分の身の危険も省みず勇敢に立ち向かっていくその姿勢に、

私達も勇気をもらえたような気がします!

今日は長々と答えていただきましてありがとうございました。』

俺 『こちらこそありがとうございました。俺の行動が皆さんに勇気を与える。

チョット照れくさい気もしますが、頑張って立ち向かってよかったです』

お姉『早く良くなってくださいね。それじゃあお大事に』っと病室を出て行った。

< 12 / 13 >

この作品をシェア

pagetop