観察日記②
駅に着くと女は前回同様、男の手をつかむと自販機の裏に消えていった。
俺は一応用心のため、被っていた帽子を脱ぎジャンバーを裏返し黒からオレンジにすると
なるべく音を立てないように、自販機に近づいていった。
丁度女がなれた口調で男を痴漢呼ばわりし、お金を請求しているところだった。
俺がその場面を写真に撮っていると、いきなり男は女を押し倒その上に馬乗りになった。
そして『汚い女め!女なんかみんな汚いんだ。女なんかみんな死んでしまえ』と
呪文のように繰り返し女の顔を殴り始めた。
俺は至って冷静に証拠の写真を撮ると男の手をつかみ
『もう止めろ、こんなに怯えてるじゃないか』と
女から引き剥がしかっこよく決めたつもりになった!
だが男は意外にも力が強く俺の手を振り解き『邪魔をするな!俺が悪いんじゃない。
この女は汚いんだ』と叫ぶと紙袋からジャックナイフを取り出すと俺に向かってきた。
それは一瞬の出来事で、気が付くと俺の腹部は真っ赤な血で染まり
足元の血溜まりを呆然と眺めていた。
女の悲鳴で駆けつけた車掌らに男は捕り押さえられ俺はそのまま意識を失った。
俺は一応用心のため、被っていた帽子を脱ぎジャンバーを裏返し黒からオレンジにすると
なるべく音を立てないように、自販機に近づいていった。
丁度女がなれた口調で男を痴漢呼ばわりし、お金を請求しているところだった。
俺がその場面を写真に撮っていると、いきなり男は女を押し倒その上に馬乗りになった。
そして『汚い女め!女なんかみんな汚いんだ。女なんかみんな死んでしまえ』と
呪文のように繰り返し女の顔を殴り始めた。
俺は至って冷静に証拠の写真を撮ると男の手をつかみ
『もう止めろ、こんなに怯えてるじゃないか』と
女から引き剥がしかっこよく決めたつもりになった!
だが男は意外にも力が強く俺の手を振り解き『邪魔をするな!俺が悪いんじゃない。
この女は汚いんだ』と叫ぶと紙袋からジャックナイフを取り出すと俺に向かってきた。
それは一瞬の出来事で、気が付くと俺の腹部は真っ赤な血で染まり
足元の血溜まりを呆然と眺めていた。
女の悲鳴で駆けつけた車掌らに男は捕り押さえられ俺はそのまま意識を失った。