秘密恋愛

だから、これからはそんなことないように、
慎重に普通の恋をする予定・・・

でもそれは予定でしかなかったことにこのときは知らなかった。

何とか間に合ったあたしたちは、クラス表に目を通していた。
「あたし３組～。ユウちゃんと離れ離れだぁ」
ミチルは同い年のユウ君とラブラブ恋愛中。
「あたし５組・・・知ってる人いないし！！」
「二人でドンマイだねぇ」
それでも、期待に胸を膨らませ教室に入った。

本当に５組らへんになると、知っている顔はほとんどなくなり、
不安でさっきの期待はどこかに飛んでいった。
「５組・・・ってここだよね」
いかにもチャラそうな３人組がクラスの真ん中にドンっと座っていた。
しかも、席を確認するとそこはあたしの席。
「アハハ！てゆうか、このクラス暗すぎー」
チャラい男子Aがクラスを見渡して喋る。
「思った。てゆうか、疲れた」
「早い！早すぎますよセイジ。」
続き、B、Cが喋る。
ムカツク。
チャラチャラしてりゃ、カッコイイと思ってる。
だから言ってしまった。
「ちょっと！？邪魔なんですけどー」
Bに向っておもいっきり机を叩きながら。
その後、一瞬シーンと静まり帰ったクラスの沈黙を破ったのは。
B。そのあとB・・・セイジとかいうチャラ男が寄ってきた。
「何・・・？」
一瞬怒ったかと思ったセイジの顔がイキナリ
明るくなって。