秘密恋愛
授業が終わり、先生がいる生徒指導室へ

ガラ...

「失礼しまぁす」
「・・・」
挨拶したのはあたしだけで、チャラ男は何も言わなかった。
「さーて、何で呼ばれたか解ってるな?」
「スイマセン!机に座ってたのは確かです!でも、最初に言ってきたのはコイツです!」
ハァ!?
チャラ男がアタシを指差していった。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
それでも、最初にイロイロ言ったのはあたしだった。
もう、ヤダ・・・
「そうか。これからはイスに座れよー」
怒っていることを一ミリも感じさせない声で先生は言った。
やっぱり、かっこいいなぁ。
笑った顔も、良い。
「それじゃ、チャラ男君。帰ってよーし」
えぇ!?そこ帰しちゃう!?
帰しちゃいますかぁ!?
「失礼しましたぁ!」

密室に先生とアタシ。二人きり・・・
って、
何ドキドキしてんだろ。
相手は先生だし。
会ったばっかりだし。
変だよね。
うん。絶対変。
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