プリンス学院
私は飛行機の時間が迫っている事もあり、タクシーが来る合間にお婆ちゃんに電話した。
数回のコール後、
「はい。もしもし‥
鈴かい?」
お婆ちゃんが電話に出た後、鈴だよっと伝えた。
「今から入寮に行くね!」
「そうか。気をつけて行くんだよ。ちゃんとお勉強して、困ったら学園長に相談なさいね?」
はいっと返事をすると玄関からママがタクシー着たわよ〜っと聞こえた。
「じゃあ、タクシー来たから行くね!お婆ちゃん体に気をつけて♪」
「はいはい♪ありがとう。鈴に合った許婚を選びなさい。じゃあね。」
カチャッ‥
は???????!
いいなずけ‥?
何の漬け物ですか?
え‥?
放心状態の私にママが早くしなさいって叫ぶ。
慌てて靴を履くと、荷物はパパがつんでくれたから行ってらっしゃいと私をタクシーまで連れていきドアに押し込んだ。
いいなずけについて聞きたかったけど‥ギリギリなので諦めた。