湖のアリス


今度わ
ラルフが口を開く
2人は交互に喋っているらしい


「女王様はアリスを憎んでいる。」


「え、どういうこと?」

私は人にましてや女王様に恨みを買った覚えはない


「…おや残念、もう華たちに見付かったみたいだね」
「女王様に見付かるのは時間の問題」

「お逃げなさいアリス。今しばらくの間僕たちが時間稼ぎをしてあげよう」

「アリスは白うさぎを探しなさい」

そう言うと
ラルフとリルは
東の方向を指差した

「彼はキミを求めている」
その瞬間
森の木々たちが
不気味に騒ぎ出した








ザワザワ―…
ザワザワザワザワ―

まるで生きているかのように不気味に騒ぎ出す




.
< 54 / 60 >

この作品をシェア

pagetop