女王様とおよびッ!
「そりゃ災難だな。」
「ほんとだよ…ってうおぉ!!」
たまたま目に入った時計を見ると、コピー用紙をとってこいといわれた時間から10分はたっている。
「ど、どした神楽坂?」
俺の声にびびったかもしんないけど、今は説明してる暇なんてない。
「悪い津田、また今度な!」
そういって俺はコピー用紙抱えてダッシュ。
高校のとき陸上で鍛えた足が今役に立った!まじ何いわれるか、わかったもんじゃねーよ。
息を切らして用紙を緋口先輩に渡した。
先輩はかなり俺を怪訝そうにみて、
「コピー用紙あたしに渡してどうすんの?普通にコピー機においてきなさいよ。」
そう、いった。
優しさのかけらもねーよ。とぼとぼコピー機から戻ってくると、緋口先輩は席をたった。
どうしたんだろ。
雑用はいつも俺なのに。
「ちょっときなさい。」